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ガンガンガン!
「いつまで寝てるんだい!?」
兄妹が目を覚ますと、知らないお婆さんが木の棒を床に打ち据えています。
ヘンゼルは飛び起きて、謝ろうとしましたが、自分達が檻の中に閉じ込められている事に気が付きました。
「おばあさん、勝手にご馳走を食べてごめんなさい」
兄妹は格子越しに必死に謝りました
「何がごめんなさいだここが何処だか分かってない様だね?ご馳走を台無しにしやがって、かわりにお前達ををご馳走にしてやる!」
お婆さんの目はランランと輝いて、燃えさかる炎のようでした、ヘンゼルは妹を庇うように背を向け言いました。
「勝手に入ったのは僕だから、妹は助けてください!」
グレーテルは今にも泣きそうです、その言葉を聞いた魔女は舌なめずりをしながら、ニヤリと笑いました。
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