検索結果、は?

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検索結果、は?

 いつ 今年度にチェックを入れる  誰が これは今の時点で不明のため空欄  相談対象 名前もクラスもわからない。性別の男の欄にチェックする  相談内容 ここも現時点で不明のため空欄  内容に不備がないか確認をしてから、実咲は検索をかける。今がまだ六月末だからか、相談件数も多くはないはずである。  検索結果 0件 「え、そんな」 「珍しいな、何も引っかからないとは」  北柴も同じ検索結果だったらしく、腕を組んで考え込んでしまっている。実咲は何回か同じように検索するが、結果は変わらない。 「どうしますか? さすがに何も当てがないとなると、全ての相談内容に目を通さないといけないですよ」  新年度が始まり、たった三ヶ月であるが生徒からの相談はもちろん、教師からも祖相談を受けるため、一日に多い時は二〇件、少ない時でも五件は相談事を持ち込まれる。そのため三百件以上の相談内容がデータベースに登録されている。これを一つ一つ精査していくと、日付があっという間に二日は過ぎてしまう。  気が遠くなるような作業があることを目の当たりにした実咲は、軽くめまいを感じた。 「それ以外にも、これだ」  北柴が出してきたのは、パトロールの記録だった。パトロール中に発見したものは、相談事データベースに書き込まれず、パトロール記録に記載をすることになっている。もちろん、パトロール中に相談を受ければ、データベースに反映されるが、そうではなく見聞きしただけのものは記録帳にしか書かれていない。  パトロールは午前二回、昼休み一回、午後三回と決まっているため、四月一日から六月二十四日まででは三百枚以上のもの記録シートがある。先ほどのデータベースと合わせて精査をしていくと、犯行予告の日であろう二十六日までには間に合わない可能性が高い。 「これ全部ですか……」 「そうだ、これ全部だ」  既に腹をくくっているのか、北柴は四月のパトロール記録帳を捲り始めている。実咲も諦めて五月の記録帳とデータベースの内容の両方を見ながら、何かヒントになりそうなことがないかを探し始めた。  途中休憩をはさんだものの、実咲と北柴は該当するような記載を見つけられずにいた。二人は互いが見ていたものを交換し、ダブルチェックもし始めた。時間ばかりが過ぎて行き、次第に焦りも生まれてくる。 「とりあえず、今のところ理科室に異物はなかったぞ」
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