プロローグ

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プロローグ

ぼんじゅーる♪ 貴女の紳士・ムッシュです。 今回私が語る物語は、コメディではない。 コメディの対極、ホラーである。 しかも、よいち氏によると物語というより、ほぼ実話の体験談らしい。 本人はうまく語れないというので、仕方なく私がナレーターとなる。 よいち氏はダークな話を書く(※1)のくせに、へたれで臆病なので…… 痛い! よいち氏、耳の後ろをつつくのはやめて欲しい。 これ、前にも言ったよ。 マダムも、「目だ、目を狙え!」とか煽らないで、しるぶぷれ。 ストーリー自体は、よいち氏が「との」さんに送ったものがすでにある。 私の仕事は、言葉を整理して、説明不足を補って、読みやすくすることか。 今の読者にはわからない辺りは、ちょっと変えて、潤色して、面白く! エンタメの王道を目指すには、リアリティに拘ってばかりでは…… 痛い! もう、いい加減にしてほしいので、次へ行こう、次! 今は昔、バブルが弾けて、退職金を自社株でもらった人々が泣いていたころ、ある夏の日の夜…… ーーーーーーーーーーーーーーー 註釈: ※1:ひねくれ+根暗 のことであーる。
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