真夏の夜に君を願う

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「いやーー、びっくりしたよ!まさかリコにそんな素晴らしい夢があるなんて!大きくなったなあ。」 「父の贔屓目なしにリコはすごく綺麗な女の子だし、  人の目を引くもんな、きっといいモデルさんになるよ」 正直、胸が熱くなるほど、嬉しかった。今までもらったどんな言葉よりも。自分の夢を肯定してくれている父を持つことがこんなにも頼もしいことだと思わなかった。 「そんな……なれるわけないんだから」 「何言ってんだ!目指すなんて誰にだってできるさ! だけどその先の努力でなれるかどうか決まるんだ」 「今リコには努力できる時間がたくさんあるじゃないか!」 父の言う通りだと思った。 最初から諦めていたんじゃ何も出来ないじゃないか。 さすが医学部を出るほどの努力をした人だ。言うことが違う。 「……そう…かな?」 「そうだ!だからまずは一緒に夜ご飯を食べよう?」 「……ごはん?」
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