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三国志 青春の乱
冷房にアイスにジュース。暑い夏休みは引きこもりが最高だ。宿題をパパッと終わらせてダラダラ一日をゲームで過ごす。それが夏の最高の過ごし方なんだ。わざわざ溶けそうなほど暑い外で遊ぶやつの気は知れないよ。小学生の夏休みは一生で六回しかないんだ。好きなことをできるなら好きなことに時間使ったほうがいいんだよ。
母さんの小言だけはどうしようもないけど。
「拓馬!またゲームばっかりして!少しは外に出たら!?」
「やだよ。あっちぃもん」
また小言が飛んできたが俺は無視する。宿題終わったんだからいいじゃん別に。
母さんは俺の部屋を見まわしてからまた俺に声をかける。
「あなたの部屋に本がないけど、読書感想文はどうするの?私は手伝わないからね?」
ああ!と俺は部屋に大の字に広がる。
「めんどくせー!!なんでそんな宿題あんの?めんどくせー!!」
「はいはい。宿題は消えないから今すぐに図書館行くのね。あなたの部屋、これから掃除するからさっさと行った!」
俺は追い出されるように外に出る。太陽はカンカン照りでたまには休めばいいじゃないかと思うほどに暑い。
汗をダラダラとこぼして辿り着いた図書館は冷房がキンキンに効いて天国かと思うほどだった。
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