SadoのSM小説 最期のSM小説家 第一幕 義姉妹と荒井枝里

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 荒井枝里は遂に涙を溢す。  如月鬼堂は震えるその顔を抱き寄せキスを強要する。だが荒井枝里は顔を伏せて拒絶する。  如月鬼堂はその顎を強制的に持ち上げる。顔は涙に濡れている。その涙を舐めて唇を押し付ける。  荒井枝里はそれ以上抵抗しないでなされるが侭になる。諦めたのである。  ここまではまだまだ序の口以前の前相撲。これからさらなる責めを繰り広げることになる。  荒井枝里は吊るしを解かれて拷問椅子に移される。  拷問椅子の脚載せに脚首から脹脛を縄でぴっちり規則的に巻かれ固定される。  腕は拷問椅子の後ろで縛られる。さらに乳房の上下をきっちり拷問椅子の背に磔に縛られる。  女の一番恥かしい股間は百二十度に開脚状態である。  荒井枝里は顔を横に伏せて唯々震え続ける。  如月鬼堂はスパンキングを構える。サディストである。女躰を叩きたい衝動は滾っている。  瀬里菜が点火した蝋燭を差し出す。パパ忘れていますと言うことである。  如月鬼堂は荒井枝里が蝋燭は既に慣れていると推測して省略した。仕方無しに乳房に掛ける。  「あはあーー」  究極の悲鳴とは言えない。それでも乳房を真っ赤にする。
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