SadoのSM小説 最期のSM小説家 第一幕 義姉妹と荒井枝里

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 それをもう一発。残った蝋涙を払うように叩く。  「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」  荒井枝里の表情は究極に絞る様に軋む。それがまたそそらせる。  もう片方の乳房の蝋涙を落とす前に内腿を叩く。  「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーー」  口をへの字に躰を捻って悲鳴を絞り出す。この部分も強烈に痛い。  如月鬼堂は容赦なくもう片方の内腿も叩いて蝋涙を落とす。さらにもう片方の乳房を叩く。  「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」  かなり効くようである。躰を捩って顔の表情は破裂している。  さらに力を込めて乳房をスパンキングの腹で叩く。  「ぐおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」  荒井枝里の顔から涙が溢れる。  スパンキングは鞭とは別の痛みである。柔らかい革の腹で乳房を包むように叩かれると尋常な痛みではない。堪えられないのである。  先端が縦長のチップになった一本鞭を持つ。狙いは女の部分に掛けた蝋涙である。  「いやああーーーーーーーーー」  荒井枝里もその目論見を察した。恐怖に縮み上がって拷問椅子の上で動く限り腰を引いて悲鳴を上げる。
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