SadoのSM小説 最期のSM小説家 第一幕 義姉妹と荒井枝里

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 抓んだ陰毛が一気に剃刀で剃り落とされる。  如月鬼堂は抓んだ珠洲の陰毛を桶に入れる。元より濃い茂みではない。一気に薄橙の皮膚が露出する。  毛穴が細かいので剃った後の皮膚が綺麗である。女の部分を閉じ合わせているびらびらがくっきりと湯に濡れてその姿を際立たせる。  二人はM女である。  二人は同時に如月鬼堂に近付いた。如月鬼堂が買い物をする異なるスーパーのパートと社員であった。  歳は一つ違い。元より友人であった。  以前から二人とも各々の店内で如月鬼堂を確認しており如月鬼堂と知っていた。そのSM小説を読んでいたのである。  綺麗な姿で五十代後半の男。二人ともそこに惹かれた。  妹の瀬里菜が買い物を終えた如月鬼堂に声を掛けた。飲みに誘ったのである。  姉の珠洲共々如月鬼堂の指定した店のカウンターで待っていた。  「この人判ります」  妹の瀬里菜が一緒に来た姉の珠洲の事を確認する。  「スーパーYのレジの早いお姉さん」  「名前は」  「それは判らない。顔は良く覚えている。スーパーのレジでは目立ち過ぎる美人だからね」
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