SadoのSM小説 最期のSM小説家 第一幕 義姉妹と荒井枝里

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 如月鬼堂は買い物をして大概は珠洲のレジに並んだ。顔だけではなくスタイルも好みである。  隣のレジに並んだ時に後ろから珠洲の腰から下を良く観察した。制服のパンツに包まれても脚の綺麗さが充分に確認出来た。  美人なのに親父の客がレジの合間に話しかけても丁寧に答える。親父私に何よ。他に並べばよいのにと邪険な態度はしない。  「私は」  「広瀬さん。大き過ぎるネームプレートが目立つからね」  「ああ。やっぱり彼女見ていたのですね」  姉の珠洲がやんわり追求する。  「あのおばさんだらけの価格破壊スーパーの中では目立つよ」  「ああ。おばさんって言ってはいけないのよ」  「そうらしいね。悪い時代になった。でも君らの事をおばさんとは言ってないからいいだろ」  「ううーーん。そうね」  瀬里菜は可愛く納得する。  「凄いSM小説を書く如月先生ですよね」  「そうゆう話」  言うをゆうと発音するのは古い世代に多少存在する。  「私たち全部読みました」  「そう。君たち二人はどういう関係。ただの友達。兄弟」  「義姉妹です」  「ほう」
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