SadoのSM小説 最期のSM小説家 第一幕 義姉妹と荒井枝里

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 だが如月鬼堂の希望は特別コースのハードプレイである。基本プレイとの差額は如月鬼堂が支払う。  珠洲と瀬里菜もプレイルームに立ち会う。他にクラブのマネージャーと掲載する出版社の編集も来る。  見学人数が増えれば本来割り増しだがそっちはクラブが持つ。特別ハードの差額五十万だけ如月鬼堂が本人に払う。  原稿料が入っても僅かに負担が残る。  如月鬼堂はここで儲けなくても本来の原稿料の他にも収入がある。その分は遊びが半分遊興費で良い。  女は堪らない。本来受けたくない。それをクラブに説得された。恐々怯え半分ながらやって来たのである。  女は荒井枝里と言う。二十八歳に成る。柔らかい躰の線だがスタイルは良い。ミニスカートから出たやや細めの両脚は艶かしい。  如月鬼堂が写真指名したハードSM嬢である。クラブに入って二週間。経験は浅い。愉しみ所である。  身長はやや高い。百七十手前はある。目がパッチリして可愛いがやや離知性を感じさせる。  清楚に見える事務員スタイルのスーツで来た。  荒井絵里は先にシャワー利用を要求する。だが如月鬼堂はそのまま開始を宣告する。  「移動して来て汚れていますから」
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