SadoのSM小説 最後のSM小説家 第十一幕 銀行襲撃SMバイオレンス

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 館山弁護士の忠告よろしく如月鬼堂も珠洲も余計な意見は言わない。  瀬里奈が熱海まで野村未来也弁護士、野崎卓郎弁護士を送って行った。  この後はSM愛好会主力メンバーのテレビ会議となる。本日は囲炉裏端にカメラが四台設置されている。  まだテレビ会議には時間が有る。  「野崎先生は六人を無罪と信じているのですか」  他の弁護士が居なくなって如月鬼堂が疑問点を正す。  「思ってないですよ。野崎先生は無罪請負人という立場です。怒っていたのは無罪にした威信ですよ」  「左様で」  「埼玉県警が杜撰過ぎる。今回の広中彩加市会議員の件もそうです」  「そうですね」  「非常に危険な人間でした。当り屋で稼ぐに女を風俗に売る。その程度の小物では済まないと思いました。案の定でした」  館山弁護士は当初から警戒していた。  「でも闇金の様な組織に始末されたのでしたら。それ以上被害者は出ないでしょう」  如月鬼堂はこっちの件は解決の意識である。闇の換金組織などどうでも良い。  「あの六人。出て来たらまた同じ様な犯罪を犯すのかな」  珠洲がぼやく。
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