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病院につくと、運よく彼女がいた。
彼女の病室に入ると、何もない無機質な空間が彼女と合っていなかった。
「え!?なんでいんの!?」と、驚かれたのは少し拍子抜けだった。
だって、2週間以上も学校に来なくて死にたいだの、もう長くないだのそんな話をしたならたった一度しか会っていなくても心配になるだろ。
「昨日ね、病院の先生に言われたの。もう長くないし、見た感じ今は元気そうだから取り敢えずやり残したこと全部やりなって。」
「やり残したことなんてお前にあるのか?何知ってるわけじゃないけど無さそうじゃん。」
「それは確かに!強いて言えば、水槽自殺くらい?」
「俺が言えないけど自殺はやめなさい。」
「仕方ない!じゃあ、、、夏が終わる前に心中して。」
彼女は涙を流して言った。
女の涙を見たのだ。理由なんてそれで十分だ。
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