4人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
次の日、俺はまた屋上に行った。
理由は彼女に会うため。
しかし、彼女はいなかった。少し待ってみたが来なかった。
帰る途中、とても暑くて骨の髄まで溶けそうだった。
次の日も、そのまた次の日も、翌週も、そのまた次の週も。
ふと死ぬなら水槽がいいと、死ぬなら自殺がいいと、そう言った彼女の少し寂しげな顔が頭にフラッシュバックした。
かと思ったら、俺はもうすでに走り出していた。
なんで走ってるのかはわからない。
でも、
「ハァッ、、ハァッ、、!」
ただ、
「ハァッ、、ハァッ、、、!」
今走らなかったら、もう二度と会えないような。
「、、、、クッ!ハァッ、!」
そんな気がしたんだ。
行き先は病院。
不治の病の病気を扱える大きな病院なんて、この辺には一つしかない。
痛い。痛い。痛い。
肺が裂ける。喉が焼けて、嗚咽が漏れる。運動不足で、四肢がもう千切れそうだ。
最初のコメントを投稿しよう!