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「はっ?」
突然呼び出され、夏の日差しのクソ暑い中、ようやく着いた女の部屋。
俺は、今、最悪の気分だった。
目の前に座る女は、えーっと、美奈子だっけ?菜穂子だっけ?
3か月前にチョット遊んだ記憶がおぼろげにある。
それぐらいの女。
「子供が出来たから責任取って」
と、言われた。
まったく、冗談じゃない。
俺の怒りは頂点に達した。
「責任⁉わかったよ。この金で堕ろせばいいだろ」
財布に入っていた15万を女に向かって投げつけ、部屋を後にした。
クソッ
やっと貯めた金で新しいPCを買う予定だったのに…。
ハメられた。
ムカつく。
なにが、「子供が出来たから責任取ってだ」
あの女だって、楽しんでいたじゃないか!
これならフーゾクに行った方がマシだ。
高い代償になったもんだ。
俺は、イライラしながら家に帰った。
ヤケ酒を煽る。
ビールが胃の中に流し込まれる。
一本、二本、三本、四本…。
いつしか俺は眠りに落ちていた。
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