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悟りの対極にあるものは?
禅や悟り、そして無について考えていく過程において、その対極になるものを考えてみた。
煩悩、欲望、俗物的なもの。
悟りより身近で、すべての人のすぐ傍にあるもの。
その答えを考えていたときに見つけたのが『まどかマギカ』というアニメだった。
魔女と戦う魔法少女たちの物語。
主人公のまどかは才能に恵まれながらも戦わない主人公で、次々と倒れていく仲間たちを憐れみ、最後この世の法則を変えて『神』になる。……変わったアニメだった。
で、その劇場版の三作目。『叛逆の物語』。
神になってしまった主人公まどかと出会うために、ほむらという少女は一計を案じる。
終盤、彼女は叫ぶ。
「これこそ人間の感情の極み。
希望より熱く、
絶望よりも深いもの
……愛よ」
悟り『無』の対極。
煩悩の究極の形。それが愛。
なんだかしっくり来た。
『無』が神や仏への道だとするならば、
その対極にある『愛』は悪魔への道。
ゆえに、神を穢して貶めた彼女(ほむら)は悪魔となる。
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