カタカナ言葉

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カタカナ言葉

 与えられたモノには須く  それに見合うだけの代償、対価が必要なのよ  与えすぎてもいけない  奪いすぎてもいけない  過不足なく対等に、均等に  でないとキズがつく  現世の軀に  星世の運に  天世の魂に……               CLAMP『xxxHOLiC』  CLAMPさんの漫画を見ていると、カタカナ言葉の使い方が独特であることに気づく。  例えばモノという言葉を並べてみる。  ・残されたもの  ・残されたモノ  ・残された者  ・残された物  3番目と4番目は漢字に意味があるので、限定して表現するには最適。  1番目と2番目は物と者など両方を包括している。でも、ひらがなは違和感なく読み飛ばせるのに対して、カタカナの方はちょっと異質な感じがしませんか?  庵野秀明監督のシン・ゴジラ。  シンの意味は、  新、真、神、sin(罪)  なのだとか。  やはりカタカナにすることで、色々な意味を込めています。  冒頭のCLAMPさんの言葉。  キズという言葉をカタカナにすることで、後に続く三つに対応させています。  傷、疵、痣、痕。  あら、身体の傷はわかるけれど、  運のキズと魂のキズってどれだろ?
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