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愕然としながら頭を抱えて事務所に戻り、事務仕事をしながらもモニターをチラチラと確認する。
何本かのDVDを手に、信者のようになったヤロー共に慈愛に満ちた笑みを浮かべる由良様…
やがて、深々と頭を垂れるヤロー共を残し、由良様はカウンターにやって来た。
この日もバイトは23歳フリーター娘。
ユトリだかサトリだか知らないが、国立大を出たクセにフリーターをしている。
なんだか楽しげに会話をしているが、店内BGMのせいで話しの内容までは判らないのがもどかしい。
手続きを終え、由良様がお帰りになってから、カウンターに出て行き返却された品を確認しながら然り気無く、あくまでも然り気無くバイトっ娘に声をかける。
「ずいぶんあのお客様と親しげだったね… 良く来店されるの?」
来店履歴も、レンタル履歴も熟知してるが…
「あぁ、あのお客様面白いんですよぉ」
クスクスと笑いながら、バイトっ娘が話し始める。
「『なんで男の人がこんなんでヌケルのか理解出来ないのよね…。色々見たら判るかと思って、オススメされたの借りてくわ』ですって」
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