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「ガストだな」  パソコンを閉じて、立ち上がる。 「ハンバーグ食べる!」 「何でも食べろ」  芳之は跳ねるように立って、サキの腕をつかむ。 「パフェとパンケーキも」 「残さないなら食べていい」  頼み過ぎた彼のオーダーを片付けるのは、最終的にサキだ。先に釘をさしておく。 「今日は残さない! 食べられる気がするもん」 「毎回そう言ってるじゃないか」 「ちゃんと食べるから、いいよね?」 「食べ終わってからオーダーしろ」  近くのスタッフに出かける旨声をかけ、事務所を出た。
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