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「こんな遅くまで仕事してる桃ちゃんを、一人で置いて帰れるわけないだろう?それに、一緒に帰りたいし。桃ちゃん、可愛すぎるくらい可愛いから、夜道なんて歩かせれない。あ!もういっそのこと、俺ん家来ちゃう?」
「な、何言ってんですか⁈逆にその方が、夜道歩くより危ないですよ!」
……何をされるか、分かったもんじゃない!
爽やかな顔をして、さらっといつも何の躊躇いも無くこういう事を言ってくるのはどうしてだろう。
桃ちゃん、桃ちゃんと私のことを二人っきりの時にいつも馴れ馴れしく呼んでくるのは何故だろう。
一年も前から誘って、私は断っているのに諦めないのは何故だろう。
さすがに、一年も断れ続ければ諦めると思うのに。
仕事ができる良い男なのかもしれないけれど、ちょっと鈍いのかな……。
私もそう思っていた。
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