桃と俺

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結婚する直前に、西山君が父の店に来て、俺はその時に主任に昇格したお祝いの言葉を言い、新しく店を出すことを教えた。 それから彼は、俺と桃ちゃんが結婚して新しく店を出してからずっと、百華が産まれてからも通ってくれている。 常連さんの彼にすっかり百華は懐いて、こうして彼が休日は必ず来ると知っているので、自分も店に行くと彼会いたさに駄々をこねるのだ。 まるで、恋する女の子みたいに。 ……恋? まだ年長の百華がうーんと歳上の西山君に? ははっ、そんなまさか。
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