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「そうだね。辛いけど、見守るよ……」
俺は、桃ちゃんの肩を抱き寄せた。
優しく抱き締める。
「素直だね。そういうところも、好きだよ」
不意打ちに彼女に『好き』と言われて、俺はドキドキした。
胸がきゅんとして、苦しい。
「桃ちゃん、大好きだ。今日もありがとう」
「こちらこそありがとう」
「愛してる」
「私も愛してる」
互いに抱きしめ合って、見つめ合うと触れるだけのキスをする。
俺が眼鏡を外すと、キスは次第に激しさを増す。
キスをしたまま自然とベッドに身体を横たえて、彼女を組み敷いた。
抗えないほどの情欲が、全身を駆け巡る。
「疲れてない?」
俺は、彼女の耳元で訊く。
「大丈夫。颯斗こそ、疲れてるんじゃない?」
「全然。……それじゃあ、今夜も君をたっぷり愛そうか」
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