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スマートフォンの振動が僕の意識を戻した。
あれ、今までのは夢…? 自分の体を横倒しにしたはずなのに、僕は大の字で眠っていた。
体中には脂汗がにじみ出ていたが、動く。何だ、今までのは全部悪い夢だったんだ。
僕は起き上がると冷蔵庫からキンキンに冷えた水をグラスに注ぎ、一気に飲み干す。ああ、美味しい。やはり水分補給は大事だ。熱中症にならずに済むようにこうして飲まないと…
何気なくグラスを置いたとき、左手の親指の小さな血管が、ピクピクと波打っていた。
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