夏に魂が宿る霊

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 こんなにお願いするくらいだから、友達に会いたいんだなぁ、それに。 「うん、分かった」  それに幽霊だとしても美少女に頼まれるのならば悪くない。僕の体なんかで良ければ、好きなだけ使って欲しい。  美少女の幽霊に見とれてしまい、ちゃんと理由を聞いた上で二言目に頷く。 『有難うね! まさか許可してくれると思わなかった。嬉しい、本当に有難うね』  ぴょんぴょんと飛び跳ねって喜ぶ姿に愛おしい。 「その代わりに、生身の人間だけど彼女とは見知らぬ人だから注意してな」  自分自身に保険をかけるように美少女の幽霊へと忠告をした。 「うん。入るね」  美少女の幽霊は、了承したのち最後に一言だけ喋った。  僕の体内に勢いよく美少女の幽霊が入り込んできた。徐々に僕の意識が遠のく。
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