最後の試練

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最後の試練

「他の男の事考えただろ?俺の事好きか?」 ...こういう展開も良くある。 さぁどうする?智子? 元夫に女が居る事は、薄々感じていたのかもしれない。どうして「他の女の事考えてるでしょ?私の事愛してないの?」って言えなかったのだろう? ここで「愛してる」ってキスでもされてたら...まだ望みがあるかもって思えたのに。 ...リョウは愛されたいタイプなんだね。 私と似てるのかもしれない。 「好き。」 とリョウに近付き、キスをしようとすると... ガチッ...あっメガネがぶつかる。 リョウはパッとメガネを取り、強引にキスをした。うわっ...かっこいい...キュンキュンが止まらない。 「智子だめ。ちゃんと好きなヤツに好きって言わないと。」 「その加藤ってヤツが好きなんだろ?」 ...加藤さんが...好き? 「たぶん俺を彼氏だと思ってる。どうする?」  「どうするって...説明して、誤解をとかないと...。」 「どうして誤解を解くんだ?」 ...どうして? それは...好き...だから?  そっか 「私、加藤さんが好きみたい...。」 あの笑顔を思い出すと、胸がギュッウってなる。 「最後の試練だ。俺をそいつだと思って告白するんだ。」 加藤さんは初めて会った時から優しくて... 一緒に居ると安心して...心が温かくなるんだ。 太陽みたいな人。 知らない間に目で追っていた。 彼と居ると楽しくて、幸せを感じる。 私が幸せだと思う事...それが、 〔本当の幸せ〕? 加藤さんに今すぐ会いたい。 好きって伝えたい。 リョウを見つめ... 「加藤さん好き。」 「はいっそこでキス。」 「えぇ?!ちょっと、加藤さんとキスは...恥ずかしい...。」 「練習だから。後2回で俺消えるし。」 「ありがとう...リョウ。」 2回キスを交わし、リョウは消えていった。
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