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監督「私も良いと思うよ、球数を減らしてより多くのイニングを投げたいだなんて、若いのに大したもんだ・・大賛成だ!」
内田「監督、俺もう30歳です、決して若くはないっす」
監督「もう30か? 今まで何してた?」
内田「2軍で練習していました」
監督「だから、そうじゃなく・・ウチのチームに入団するまで何してたか?・・て聞いてんだよ」
内田「社会人野球でピッチャーしていました」
監督「どこのチームだ?・・オオツ自動車とか、森口ガスとか・・あれのことだよ」
俺は高校卒業してからノンプロの選手として東光デンキのチームに在籍していた。
ところがこのチームに入団した秋に、ドラフト8位で監督がクジを引いてくれた。
その監督が俺を完全に忘れてしまっている、まぁ先輩からも同じようなエピソードを聞かされていたので、いまさら驚くこともないのだが。
内田「東光デンキです・・ご存知ですか?」
監督「へぇ~東光デンキか? どこかで聞いたことあるよな⁉」
自分でクジひいといて、よく言うよ⁉
監督「2番打者は右打ちの桜井だ、打率は2割3分だが、ロングヒッターでもある」
相手チームなのによく熟知していると感心したいが、監督のそれは全て、手に持っているデーターを読み上げているだけである。
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