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内田「それなら振り回してくるに違いないっす、よしインコースでカウントを整えましょうか？」
監督「お前が投げるんだから、いちいち俺に相談しなくても良いんだ、自分が自信の在るボールを投げればいいんだ！」
少しは監督にも花持たそうと気遣いしただけなのに・・
内田「なら、インコースのベルト辺りにストレートだ、桜井さんは “来た”と思って振るだろうが、バットの芯を外して、サードへの内野フライだ・・これでツーアウトだ」
監督「良いね・・まだ4球しか投げてないのに、もうツーアウトか⁉ 続く3番は左の名倉だ、相手チームのホームランランキング第2位の強打者だ」
内田「ホームランバッターは、自分の打ちやすいコースで待ちます・・但しツーストライクまでですがね・・だから、アウトコースぎりぎりのストライクを2球続けます」
監督「決め球は？ どこを攻める？」
内田「ど真ん中にフォークです、百戦錬磨の名倉さんはこんな攻め方には慣れっこでしょう、従ってこのフォークはボールになると判断し、振らないと思います⁉」
監督「そりゃ困ったな・・そりゃ駄目だ！」
内田「でもね、3ボール・2ストライクになると、最後はストライクを取りに来ると打者は妄想するんです、だから多くの打者は振ってきます！ これを待つんです⁉」
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