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試合開始5分前
監督「内田!・・山田がアクシデントだ! 悪いが今日の先発はお前だ、任せたぞ!」
今日の試合はエース山田の予告先発だった。
ところが、試合開始直前のことである、ウオーミングアップ中に、足を痛めてしまった。
監督とは、まことに持って都合の良い人物である、日ごろ私の名前など、およそ知りもしないくせに、こんな時だけ声をかけてくる。
内田「エッェー、私がですか・・今日一軍に上がって来たところなんですが、私なんかで良いんですか?・・」
監督「イヤか? こんなチャンスってめったにないぞ⁉ どうだ、ダメもとでやってみろよ⁉」
なにがダメもとだ、少し打たれただけで、すぐに交代させるくせに、どうせ24時間もすれば、また二軍のブルペンに逆戻りしているに違いない⁉・・
でも、マウンドに居る投手がエースの山田だったら連打されても、動こうともしないのも監督である。
基本、信頼関係が左右される。
内田「はい監督、有難うございます、やらせていただきます!」
とはいっても、試合開始まであと5分しかない、これからウオーミングアップしても・・とても肩が作れない・・無理だ!
まぁいいか⁉ どうせ俺なんかウオーミングアップしても、しなくても結果は同じだろうし・・それより9イニングなんて二軍でも投げたことが無い、だからスタミナが持つかが心配だ⁉
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