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第二話
***
それが『都市部の閉鎖計画』だ。
とある病原菌が蔓延った都市部を閉鎖するという計画が掛けられた。
早急に計画をニュースの報道でしたのだ。
どの番組も報道ばかりのお話をして、都民の人々は知る羽目になった。
かくして僕もその一人なのだ。
都市部の感染リスクが一番多いと国の医療組織がデータで発表した。
都市部だけを閉鎖するのは、大多数の感染によることで、病原菌に接触される人々を増加させないためと先手を売ったらしい。
先手を売った国の上層部なども覚悟を決めたらしく都民のみんなが都市部で隔離される。
都民の以外=他人へ感染する前に隔離しなければいけない。
「僕はっ、嫌だっ!」
まだ小学生である僕は、突然の出来事に理解し難いものがあった。
なぜなら病原菌が起こるずっと前に、同じクラスだった女の子こと彼女がいる。都内から隣の県に引っ越した彼女。
僕は都内で、彼女は隣の県に住む二人。
今度の会う約束さえもしたのにお父さんとお母さんに止められた。
「行くのやめなさい」
「なんで? 嫌だね」
「○○ちゃんまで移るかもしれないのよ」
「○○ちゃんに移る証拠なんかないじゃん」
お母さんに口で分かりやすく説明をされても納得がいかない。子供だからなのだろうか。感情のコントロールが効かずにお母さんと口喧嘩をしてしまう。
ひと息つくお母さんは、僕の両肩を優しく掴んでこう言った。
「貴方が移ってない保証もないでしょ・・・・・・」と。
「お母さんの馬鹿っ!」
お母さんならば分かってくれると思った。みんな、病原菌やオトナのお偉いさんのお話ばかりだ。
「待ちなさい!」
お母さんを反抗をして感情の進むままに彼女と会おうとした。
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