61人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
重力
真一の身体の重みが心地よい。
「ふっ、あ、あ…」
昨夜から、喘がされ続けてる。
「し、真一、お願い…もう」
息も絶え絶えになっても、許して貰えない。
表裏転がされ、ひたすら突かれる。
「き、気持ち…イイ」
お互い壊れたロボットみたいに同じ動作を繰り返す。
濡れる、挿入される、緩急はあっても突かれる、そして収縮し彼を搾り取る、果てる。
果てる途中の、真一の押さえた声が又私の欲望に火をつけ、締める。
涎と汗、感じ出る液で尻から太股から濡れそぼり、もうシーツは気持ち悪い位だ。
グズグズに溶けた二つの肉体。
真一が後ろから入ったまま、私の乳首を弄る。
イッた。
入れる前から既にコリコリに固くなった乳首は千切れそうだった。
彼は動いてないのに、貫かれたまま震えた。彼の忍び笑いが聞こえる。
強めに尖らされ舌や歯、唇や手の平で、散々集中的に高められていた。
そこに何度めかの大きく立ち上がった、熱くて固いモノが入ってきたら…堪らない。
終いには何処もかしこも性感帯になり、ヌルヌルの私は、真一の先が私の表面に擦られただけで誘い込む、妖婦に成り果てた。
この可笑しなシチュエーションだろうか?
真一の昂りも絶え間ない。
私にアイマスクをさせ、自分は遮音性の高いイヤフォンを着けてすると言われた。
店が休みの前日夜からホテルに行こう、なんて久しぶりで驚いたが、その変わった要望には更に驚いた。
そして、自分が取るまで目隠しは絶対外すなと。
そんなノーマルじゃないプレイが、情事前から想像出来るのに、不安はなかった。
何故なら、相手が真一だから。
いつも通りの真一の優しい手つきが、私に何でもさせた。
最初のコメントを投稿しよう!