重力

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重力

真一の身体の重みが心地よい。 「ふっ、あ、あ…」 昨夜から、喘がされ続けてる。 「し、真一、お願い…もう」 息も絶え絶えになっても、許して貰えない。 表裏転がされ、ひたすら突かれる。 「き、気持ち…イイ」 お互い壊れたロボットみたいに同じ動作を繰り返す。 濡れる、挿入される、緩急はあっても突かれる、そして収縮し彼を搾り取る、果てる。 果てる途中の、真一の押さえた声が又私の欲望に火をつけ、締める。 涎と汗、感じ出る液で尻から太股から濡れそぼり、もうシーツは気持ち悪い位だ。 グズグズに溶けた二つの肉体。 真一が後ろから入ったまま、私の乳首を弄る。 イッた。 入れる前から既にコリコリに固くなった乳首は千切れそうだった。 彼は動いてないのに、貫かれたまま震えた。彼の忍び笑いが聞こえる。 強めに尖らされ舌や歯、唇や手の平で、散々集中的に高められていた。 そこに何度めかの大きく立ち上がった、熱くて固いモノが入ってきたら…堪らない。 終いには何処もかしこも性感帯になり、ヌルヌルの私は、真一の先が私の表面に擦られただけで誘い込む、妖婦に成り果てた。 この可笑しなシチュエーションだろうか? 真一の昂りも絶え間ない。 私にアイマスクをさせ、自分は遮音性の高いイヤフォンを着けてすると言われた。 店が休みの前日夜からホテルに行こう、なんて久しぶりで驚いたが、その変わった要望には更に驚いた。 そして、自分が取るまで目隠しは絶対外すなと。 そんなノーマルじゃないプレイが、情事前から想像出来るのに、不安はなかった。 何故なら、相手が真一だから。 いつも通りの真一の優しい手つきが、私に何でもさせた。
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