法皇様の寝室とはいかないものさ

1/34
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ

法皇様の寝室とはいかないものさ

 目を覚ましたジュリとミミは気づくと暗がりの中、高く積まれた落ち葉の上でそれにまみれていた。  しくしくと痛む頭を振りながら何が起こったのかを思い出そうとする。  たしか初めて通りかかる村の酒場に立ち寄ったはずだ。  これから冒険者としてやっていこうとする君達に先輩らしき者達が気さくに声を掛けてくれて、食事や酒をささやかに御馳走になったのは覚えているが、問題はそこから先は何が起こったのか記憶にない事だ。  ひとまず状況を確認しよう。  体に傷は見当たらないし金品を奪われた形跡もない。  昨日顔見知りになったばかりの相手が一緒にきょとんとしている。  辺りを見回してみるとそこはどうやら建物の中の様だ。  隙間なく積み上げられたカビだらけの石の壁には窓は一切なく、埃っぽい暗がりの中で三方を囲う壁の一面にだけ壺が置かれそこから出た芯に頼りない灯が灯っている。反対側は5m幅程度の通路になっているようでここは袋小路らしい。  天井は高さ3m程、その真ん中に直径3m程の大きな穴が開いていることが分かるが抜け出す事は不可能だろう。  部屋には火の灯った壺があるほか落ち葉の山ぐらいしか見当たらない。  いつまでもこんな訳の分からない所にいるわけにはいかない。  早速行動を起こそう。  唯一進める方向である通路に速やかに進んでもいいし、まだこの辺りを探索したいのならば残って調べて見る事も可能だ。  今この場にいるただ一人の相手に向かって喧嘩を売るのは得策ではないだろう。  油で満たされた壺の中を覗き込んで見る事も出来るし、そうしたいのであればひっくり返す事を試してもいい。  ミミズや虫に恐れをなさないのであれば落ち葉をかき回してもいい。  もちろん助けが来るか2時間程待ってみてもかまわない。思いつく限りの行動で生き残って下さい。  何かを調べたい場合、調べる対象とその判定に使う為のダイスカードを示す事。 例: 落ち葉の中を探る ダイスカード4  行動は一つじゃなくて色々したいと思うのならばその順序に沿って箇条書きにする事。 例: 1 通路に向いて右側の壁に隠し通路が無いか調べる ダイスカード4    2 落ち葉の中を探る ダイスカード2    3 口笛を吹いてみる    4 壁のカビを舐めて見る    5 通路を進んでみる  行動はキャラクターそれぞれが行う事が出来るが、やって欲しくない行動を相手がしてしまう可能性があるので(ここで言えば口笛を吹いたことで怪物を呼び寄せてしまう可能性があるのではないかと思ったり)もし相手に止めて欲しい行動などがあれば相談して次回更新時までに意見をまとめて置く事。  また、行動の結果によっては優先順位の低い行動が行えなくなる可能性もあるので注意。(口笛を吹いて敵が来てしまったら通路を進むことは出来なくなります)  取りたい行動は ともなりのつぶやき の『第一回更新用連絡所』内でやり取りしてください。  最後に書かれていた行動を採用して物語を進めます。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!