#2「Cruel Eyes」 あれこれ

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#2「Cruel Eyes」 あれこれ

「音楽の計画」第2回!苦労しました。折からの多忙に加え、3人で歌うんだからと考えてボーカルアレンジを少し凝ったおかげで😓楽曲制作が滞りがちになり、結局1ヶ月くらいかかりました。 こちらは、自分がエブリスタ参加初期から連載した小説シリーズ「後ろの理解者」のOP曲です。なんのOPかってそりゃあ脳内に決まってんじゃないすかもう笑 元々は「妄想コンテストってどんなかな」と思い、第1話と2話を同時に書いて参加してみた作品です。当初は連作の構想はなかったため、最初の2本はまあまあノーフューチャーな内容です😅 でも書くうちに無茶苦茶な主人公「四之宮紫音(しね)」が可愛くなり、妄コンのお題に沿って無理やり続けてみようかという暴挙に至りました。それじゃ入賞には縁遠いですね💦 でもおかげでエブの雰囲気に馴染めました。そこで主役の3人にお礼と思いOP曲をつけようかなと。 3人でバンドをやるストーリーはないけれど、彼女たちならこんな感じかも…  今日は地元のイベント「集まれヤング!SUN SUN(サンサン)サマーフェスティバル」の日。中でも市民のバンドバトルは目玉の一つだ。  優勝賞品の「市内商店街商品券10万円分」に目が眩んだ志垣(しがき)詩乃(しの)は、愛して止まない四之宮(しのみや)紫音(しね)恐神(おそかみ)(えにし)を無理矢理誘い、バンドを結成して出場を果たした。  詩乃はベース、紫音はギター、縁はキーボード担当。なお詩乃はレフティで、「紫音と並ぶとビートルズみたい!1本のマイクで公然とくっつけるし!」という不純な動機でベースを選んだ。  衣装係は縁。好きなパステルピンクのチアガール風で可愛くはあるが、紫音は不満たらたらだ。 「不満はまずイベントのネーミングだけど、それより縁。あなたに衣装を任せた私が阿呆だったわ。なんなのこの猛り狂った超ミニスカ…隠す気あるの⁉︎週刊誌の目線よりまだ細いじゃない」 「やーん!紫音先輩可愛いーーー!縁はこの尊さのために…バンドなんかおまけです」  と、大喜びで紫音の写真を撮りまくる縁。なんだそのアングルは。 「大丈夫ですよお、ちゃんと見せパンもセットですから。ほらアンダースコート。ぴらっ」 「そうは言っても…あ、詩乃、粗相のないようにしてよ。パパので出してもらってんだから」  露出狂の詩乃は、この衣装がたいそう気に入った様子。 「ほら見て見て紫音!私可愛い?セクシー?あはー、好きに弄んでいいよ?」  と言ってくるくる回る。ミニスカが跳ね上がってほとんど衣服のテイをなしていない。 「全くあなたはいつも…ん?ちょっと待って詩乃、パンツ?」 「…やだ紫音、ここで?…いいよ。ど・う・ぞ❤️」 「違う!なんでいちご100%なのよ?そのパンツ」 「詩乃先輩それ生パンでは…見せパンはどうしたんですか!」 「何言ってんの。客を悩殺する、これこそがザ・見せパンじゃないの」  紫音と縁は心から呆れ果てる。 「詩乃のバカー!捕まるー!見せパンてかそれじゃパンツを見せるお店の人でしょ!むしろ店パンってバカー!」 「詩乃先輩のバカー!ここのステージは『お立ち台』って呼ばれるくらい客席から見上げる作りなのに」  詩乃は非難を浴びてたいそう不服そうだ。 「えー、私のセクシーさといちご柄のギャップで、不必要に悶々してもらおうと思ったんだよ?」 「詩乃はバカー!チラ見せってのがよりエロいのよ!むしろランナウェイズみたいに丸出しのが…」 「詩乃先輩がバカー!ああっ?ダメです紫音先輩、そんなエサあげちゃ…ほら脱ぐ気満々…」  大騒ぎのうちに出番となり、彼女たちはバイトの女の子に呼ばれた。 「えー、『詩乃ちゃん‘ズ』の皆さん、次出番ですのでこちらへ〜」  ハイテンションの詩乃をよそに、紫音と縁は演奏前から既にクッタクタだ。 「だからネーミングよ…」
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