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 愛ちゃんは二十歳の頃には真の大人の色っぽさと上品さとカッコ良さを兼ね備えた、完全無欠と言える程、ナイスバディないい女になった。それら要素を勝ち得られたのは(ひとえ)に当世の澆季溷濁とした軽佻浮薄な風潮に左右されず染まらない気骨があるからだ。そしてナイスバディ達成の因って来たるところは私と出会ったからだ。  もし、その前、女子高生に声をかけ諦めるまでの時間、あの時間なしに、そう、あとおおよそ5分早くドラッグストアへ行っていたのならあんな旨い具合に出会うことが出来ただろうか?・・・正にあの5分が運命の分かれ目となり、私たちは出会い、そしてこの度、めでたく結婚する運びとなったのだ。それは愛ちゃんが美しさに於いて絶頂を迎えた25歳の時であった。  
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