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*プロローグ*
「俺の事を好きだったんだろ?」
初めて抱かれた日に、君が問い掛けてきた言葉。
自然の成り行きだった行為の中、君の問い掛けに答えなかった私に、君は初めて弱さを吐いた。
「さっきまで、一緒に海の中に居た仲間が目の前で砕け散ったんだ。次は、自分だと思うと、正直恐くなるんだ」
意味もなく愛おしいと思った。
だけど、それを知られたくないから、自分の気持ちをパンドラの箱に入れ鍵をかけた。
この命が尽きるまで想い続けて生きていくと言う想いと一緒に……
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