113人が本棚に入れています
本棚に追加
「久しぶり」
どうして、此処が分かったのか?
なんて疑問に思って心の中で失笑。
息子達と目の前に居る人は、連絡を取り合っているのを忘れていたのは、私だ。
「何か食べる?」
そう問い掛けたのは、私の中の狡さ。
『お茶で良い』と答えた君を、家の中に招き入れた私。
「さっき、戻ってきたとこだから、少し寝かせて」
セミダブルベッドに腰掛けた君は、そう言うと寝転んで瞼を閉じた。
「まだ、陸に上がるつもりはないの?」
ローテーブルに、お茶を煎れた湯呑みを置き、そう問い掛けながら、邪魔にならない様に軽くベッドサイドに腰掛けた私。
最初のコメントを投稿しよう!