君の幸せを願う

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君の幸せを願う

私は、きっと誰よりも弱虫で卑怯だと思う。 想いを告げずに、自立している息子達からも離れたんだ。 鬱病のせいにして、ただ逃げていただけなんだ。 日本海側で1人で過ごしているのも、心の奥にある気持ちを悟られない様にする為。 雨以外の日、海を眺めているのは、目の前に広がる海が、まるで君の様に思うからかも知れない。 私は、泳げないから海の中を知らない。 だけど、君から沢山海の中の話しを聞いたのを覚えている。 時が、どれだけ流れていっても、息子達との想い出の中に君は確かに居た。
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