エリー・セレスティア

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エリー・セレスティア

 こんな姉は欲しくない。なんとなくそう思う。  粗暴で口調も男っぽい。でも、内面は意外と女性的なところも無くはない。ひ弱で、意外と男性脳な妹とはまるで対照的、というのはこのキャラクターの基本コンセプトである。  目が赤く光るという特殊体質があるが、これは出生の異常な面が大きく関わっている。ハッキリ言ってセレスティア姉妹の両親は異常者である。その異常者に手を貸したのは、あの異常な企業に所属する研究員なのであるが、これは現時点では裏設定に過ぎない話。機会があれば、また語る。  要は遺伝で発色しているわけではない。自分で赤色蛍光タンパク質は確実に生み出しているが。  遺伝といえば、アリーは親の顔を見たことがないので気付いていないが、エリーはとある予感を感じ取っている。自分はさておき、妹がこんなに美しいのは何か不自然ではないか、と。こんな親からなぜ、と。  自分の妹だからきっと可愛く見えるのだろうと最初は考えていたが、アリーの容姿をナザが昔からやたら褒めちぎっていたのでどうやら客観的に見て美人らしい、と気付く。更に言えばエリー自身も通っている医大でミスコンに出て優勝している。  なお、その時のインタビューで「うるせー節穴共」と言ったのは伝説になっている。その発言以降、なぜか更に人気になっている。
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