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理公はさっそくその日の夜に、私のアパートに来てくれた。
理公はコンビニで、カップラーメンやおにぎり、お菓子やペットボトルの飲み物などを買い込んで来てくれた。
私はどうしたらいいのか思い悩んでいると、理公がネタ帳を取り出して、
「またお笑いのネタ考えてきたんだ!
一緒に考えようよ!」
とノートを取り出して見せてくれた。
私は理公に誘導されて、披露するネタやストーリーなどを考え始めた。
私と一緒にネタを考えている理公が、
「千明、R1グランプリで優勝することばかり考えるんじゃなくて、お客様に笑ってもらうことをもっと考えようよ!」
と言い始めた。
その理公の言葉に私は、はっとした。
私は気持ちを切り替えて、私のお笑いを見てくれるお客様をいかに笑顔で楽しんでもらえるかということに集中した。
すると私の頭の中でネタが浮かび上がってきて、理公の考えてくれたネタと私が考えたネタを組み合わせて、お笑いのストーリーが出来上がった。
2人で時間を忘れて集中してネタを作っていたら、いつの間にか家の外は明るくなって夜が開けていた。
「理公、ありがとう!
このネタで決勝頑張ってみるよ!」
私は理公に心からお礼を言った。
「あとは練習だね!」
理公のアドバイスに私は、
「うん、わかってる!
練習は1人でもできるよ!」
と意気込みを伝えた。
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