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「嫌だ!駄目、僕をおいてかないで××、××、何処にも行かないで」
遠くで複数の足音が聞こえる。
「いつもみたいに驚かせようとして寝たふりをしているんでしょ?
ねぇ…はやくおきてよぉ」
手の先には、満月の月光に当てられ、美しく壊れてしまった
動くことのできない2体の人形。
「ヒック…ウッ…ごめんなさっ…い、僕のせいで…ごめんなさい…」
自然と涙が止まらなくなってしまう。
何もできない無力な子供は、足音の持ち主たちが来るのを待つことしかできなかった。
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