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「さっ、早く着替えて桜夜。
早く僕の部屋で、ご飯食べよう!!」
「…そうですね」
僕は苦笑いをしながら顔を洗いに洗面所に向かった。
洗面所につくと、棚からヘアバンドを取り出し前髪を上げ、水を顔にかける
ひんやりと冷たい水は頭の中を霧を完全に覚ましてくれる。
タオルで顔をやさしく拭き、髪をセットするために鏡を見る
鏡の前には、雪のように真っ白な、肌、眉毛、睫毛、髪に、京紫色の目を持つ、顔が整っている美しい青年が映っている。
…僕はナルシストないからね?
いやぁ、よく奏風が「無自覚受け萌えぇぇぇぇぇ」とかよく言うけどさ
毎日のように「好きです」や「抱かせてください」って言われてるのにさ
自覚しないほうがおかしい気がする。
…いや、、これは、、、ナルシスト発言ですかね
正直この顔は絶対に上の上に入ると思う。
僕は、この顔が好きと思うわけではない、かといって、よくある王道小説のように、コンプレックスがあり、嫌いと思うわけでもない。
むしろこの顔に生んでくれた母親にはとても感謝をしている。
好きでも、嫌いでもないのに何でかって?
それは単純なことで、ただ一言、この顔には利用価値があるから。
「ふぅ~、、、早く準備しなきゃ」
棚から、濡羽色のカツラと、コンタクトレンズを取り出し、髪と目にセットする。
これで私の完成だ
自室に戻り、素早く制服に着替え、優の所に向かう。
「ごめんなさい、待ちました?」
「10分ぐらい大丈夫だよ!!
さっ、僕の部屋で朝御飯食べよ」
「そうですね……あの今更なんですが、、奏風を外に追い出しても結局優の部
屋に行かないといけないから、追い出したのは無意味なのでは…?」
「…確かにそうだね、、、まぁ一回外に出ますか」
ガチャ
「優さんやwwwちょっww無理やり追い出すとか酷いではないかwwww」
「……」
バタン
「ねぇ桜夜、未確認生物が部屋の外を這いつくっばて居たけど、どうすればい
いと思う?」
「みっ、未確認生物…w
えっと、、、どうすればいいんでしょうかね?」
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