0人が本棚に入れています
本棚に追加
(更に続き)
そんなこんなで三年。
分家から脱走した黒熊は氏郷さんに拾われ、白熊は乳母に匿われ幸せに暮らし…とは成らず、匿われている所をあの伝説の、第六天魔王様に見付かってしまいます。
信長「おい、言い方…」
此れは旧友でもある彼等の父からの依頼でした。
白熊「だ、だれ…(震え声)」
乳母にだけ事情を話し、快諾を得ると第六天魔王は白熊を担いで生家に戻そうとします。
が、白熊大暴れ。事情を知らないので当然である。
しかもこの頃、両親の間には次なる世継ぎも生まれていました。白熊、ショックでまたしてもギャン泣き。
白熊「黒熊じゃない~~~!!!」
「やだ~~~!!」と駄々をこねまくるので、結局、信長様が暫く預かる事に。
【日ノ本虹色戦線】第壱話、第九節[覇王、其処に在り]に登場するなり芝山さんを「みどり」呼ばわりする、わがまま熊たんの爆誕である。
本当に好き勝手してた。
一方、黒熊は蒲生家で破格の扱いを受けすくすくと教養の才能が開花。
現時点の氏郷さんは此の少年が細川の御子息だという事をまだ知りません。何せ拾った童には、名前が無かったのです。
(更に更に続く)
最初のコメントを投稿しよう!