8.去り征く君を想ふ
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目が覚めるとベッドの上に居た。 辺りを見回す。寝る前と同じ場所だ。起き上がって手を見つめた。さっきのは夢だったのだろうか。しかし今でもあの手に触れた感触が残っている。そして彼と過ごした日々の記憶はしっかりと残っている。大丈夫だ。忘れていない。これからももう忘れることはない。彼はこの記憶と共に生き続けているのだ。
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