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ここまでお付き合いいただきありがとうございます。残りはおよそ半分。もう少しお付き合いください。 さて、物語を読むときには2種類の読者がいるようです。 1つは文字だけを追って読む読者。 もう1つは文字を誰かが声に出して音読しているのを聞いている読者。 後者は特におもしろい。 本を読みながら、誰かがそれを音読しているのを想像して、それを聞いている。 考えてみればなかなか高度なことをしている気がします。 そんな皆さんは一体これは誰が読んでいることになっているのでしょう? 自分の声? 好きな声優さんの声? 作者の声? 作者の声だとしたら、一体私はどんな声なのでしょう。 男? 女? 中性的? ロボット的な? 私はみなさんが想像する「私」を想像して楽しんでいます。 すごい美人? イケメン? それとも普通の顔? 不細工? もしかして、自分と同じ顔だったりして。 みなさんが私を読むその瞬間、 私もまた、みなさんを見ているのですね。 さあさあ、3分経過。
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