3 泣き虫 野良は、生意気 野良

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ははん。 俺は、刈谷の態度にピンときた。 「お前、あれだな。家出人」 刈谷がびくっと体を強ばらせた。 間違いない。 俺は、刈谷にきいた。 「なんで、家出なんかしたわけ ?」 「そ、れは・・その・・ぼ、くが」 刈谷は、口ごもった。 「せ、先生と・・そういう関係になっちゃったことが、パパに」 「そういう関係って?」 「男と、女の関係」 「へっ?」 俺は、言葉を失った。 14才で女を知ってんのかよ、こいつ。 俺だって、まだなのに。 「すげぇな、お前」 俺は、尊敬の眼差しで刈谷を見ていた。 俺が14の頃なんて、せいぜい、ゲーセンで管をまくぐらいだったっちゅうの。 それを、こいつは、女の先生とやってたとか。 まじ、リスペクトしちまうぜ。 まあ。 こんないい体してて、全く、見た目、中坊には、見えないしな。 ほんと、ドーピングでもしてんのかよ、こんなに育っちゃってさ。 俺が、そんなことを考えていると、刈谷は、言った。 「パパに、先生が言ったんだ。僕が、その・・異性愛者じゃない、って 」
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