3 泣き虫 野良は、生意気 野良

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俺は、もう人気のなくなった台所に刈谷を連れていくと、刈谷のために朝飯を作ってやった。 玉子焼きと白米と、味噌汁。 刈谷は、俺の出してやった飯を黙って食っていた。 俺も、刈谷と一緒に飯を食った。 食べ終わると、俺は、刈谷に言った。 「お前、家に帰った方がいいんじゃね?」 「でも」 渋る刈谷に俺は、言った。 「大丈夫。ちゃんと話したら、親もわかってくれるって。とにかく、ガキは、親んとこに帰れ」 「ガキじゃない」 刈谷は、ムッとした表情で、俺に言った。 「俺は、もう、ガキじゃない」 「14才のくせに、何、言ってる」 俺が言うと、刈谷は、余計にむきになって言った。 「俺は、ガキなんかじゃない」 刈谷はそう言うと、俺のTシャツの胸元を掴んでぐぃっと俺を引き寄せるとキスしてきた。 「んぅっ!」 いきなりで俺は、避けることができずに、刈谷にキスされてしまった。刈谷は、俺の唇を舌で割って、口中を犯してきた。俺は、なんとか逃れようとしたが、刈谷は、俺を離さなかった。 刈谷は、俺の口中を掻き回し、舌を強く吸い上げた。俺は頭がぼぅっとしてしまって、刈谷にされるがままになっていた。刈谷は、気がすむまで、俺の口中を貪ると、やっと、俺を解放した。 「ふ・・あ・・」 刈谷のキスに圧倒されている俺に、刈谷は、にっと笑って言った。 「本当、かわいい、な、雅人は」 「なっ!」 俺は、叫んだ。 「かわいいとか、言うな!」 俺に睨まれて、刈谷は、にやりと笑った。 何、こいつ。 俺は、ムカッとして、刈谷を上目使いに見上げて思っていた。 野良だったくせに、生意気な奴。
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