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俺は、もう人気のなくなった台所に刈谷を連れていくと、刈谷のために朝飯を作ってやった。
玉子焼きと白米と、味噌汁。
刈谷は、俺の出してやった飯を黙って食っていた。
俺も、刈谷と一緒に飯を食った。
食べ終わると、俺は、刈谷に言った。
「お前、家に帰った方がいいんじゃね?」
「でも」
渋る刈谷に俺は、言った。
「大丈夫。ちゃんと話したら、親もわかってくれるって。とにかく、ガキは、親んとこに帰れ」
「ガキじゃない」
刈谷は、ムッとした表情で、俺に言った。
「俺は、もう、ガキじゃない」
「14才のくせに、何、言ってる」
俺が言うと、刈谷は、余計にむきになって言った。
「俺は、ガキなんかじゃない」
刈谷はそう言うと、俺のTシャツの胸元を掴んでぐぃっと俺を引き寄せるとキスしてきた。
「んぅっ!」
いきなりで俺は、避けることができずに、刈谷にキスされてしまった。刈谷は、俺の唇を舌で割って、口中を犯してきた。俺は、なんとか逃れようとしたが、刈谷は、俺を離さなかった。
刈谷は、俺の口中を掻き回し、舌を強く吸い上げた。俺は頭がぼぅっとしてしまって、刈谷にされるがままになっていた。刈谷は、気がすむまで、俺の口中を貪ると、やっと、俺を解放した。
「ふ・・あ・・」
刈谷のキスに圧倒されている俺に、刈谷は、にっと笑って言った。
「本当、かわいい、な、雅人は」
「なっ!」
俺は、叫んだ。
「かわいいとか、言うな!」
俺に睨まれて、刈谷は、にやりと笑った。
何、こいつ。
俺は、ムカッとして、刈谷を上目使いに見上げて思っていた。
野良だったくせに、生意気な奴。
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