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俺の家は、この街の商店街にある弁当屋『小暮弁当』だ。
その店は、親父とお袋と、兄貴と、兄貴の嫁さんの四人で切り盛りしていた。
俺は、男を連れてそっと店の横にある階段を上って2階の家へと入っていった。
男は、控えめにいってもかなり臭ったので、俺は、まず、風呂を沸かしてそのホームレスに兄貴のTシャツとスウェットのズボンを渡して、風呂に入るようにと言った。だが、そいつは、言葉がわからいかのようにぼうっと立ち尽くして、俺をバカみたいに見つめていたから、俺は、てっきり、そいつは、外国人なのかもしれないとか思っていた。
「いい?風呂、入る。あんた、体、きれいにする、わかったか?」
俺が、ゆっくりと言うと、男は、急に、ボロボロになった服を脱いで、俺の前で素っ裸になった。
俺は、焦って、怒鳴った。
「ここで、脱ぐな!風呂場で脱げ!」
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