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この前、初めて、刈谷に抱かれて以来のことだった。
あの夜からこっち、俺は、刈谷に体を許してはいなかった。
「さすがに、きつい、か」
刈谷が呟いて俺から体を離すと、俺を抱き上げると歩き出した。
俺は、自分の半立ちになっているものに気づいて、かっと頬を熱くした。
恥ずかしくて赤くなっている俺を見て、刈谷は、言った。
「兄さんにも、そんな顔を見せたの?雅人」
「んなわけがねぇだろうが!」
俺は、刈谷の腕に抱かれて言った。
「ちょ、ちょっと、奴にキスされただけ、だ」
「ちょっと、キスされちゃったんだ」
刈谷は、俺を自分の部屋へと運ぶと、俺をベッドに横たわらせた。
刈谷の匂いがした。
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