11 お仕置き野良

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この前、初めて、刈谷に抱かれて以来のことだった。 あの夜からこっち、俺は、刈谷に体を許してはいなかった。 「さすがに、きつい、か」 刈谷が呟いて俺から体を離すと、俺を抱き上げると歩き出した。 俺は、自分の半立ちになっているものに気づいて、かっと頬を熱くした。 恥ずかしくて赤くなっている俺を見て、刈谷は、言った。 「兄さんにも、そんな顔を見せたの?雅人」 「んなわけがねぇだろうが!」 俺は、刈谷の腕に抱かれて言った。 「ちょ、ちょっと、奴にキスされただけ、だ」 「ちょっと、キスされちゃったんだ」 刈谷は、俺を自分の部屋へと運ぶと、俺をベッドに横たわらせた。 刈谷の匂いがした。
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