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俺のいってる学校は、この辺りでも評判の悪い学校だ。
よく、ヤンキーの学校とか呼ばれている。
俺の友達も、皆、ちょっとやんちゃな奴ばかりだ。
俺は、ちびだが、そこのNo.2とかいわれている。
全ては、俺が、野良猫とかを放っておけない性格のためだった。
俺のまわりの人間は、みんな、野良みたいな奴ばかりだ。
だから、こいつのことも放っておけなかった。
俺は、すうすうと気持ち良さげに寝息をたてて眠っている刈谷を見つめた。
長い睫毛だ。
無防備に眠っている姿を見ると、ますます、こいつが幼く見えてくる。
こんなガキみたいな奴が、なんで、ホームレスなんかしてたんだ?
俺がそんなことを思いながら、狭い部屋の中で、一人、ぼんやりと過ごしていると、引き戸が開いて兄貴の嫁さんのすみれさんが顔を出した。
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