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「おはよう」
「おはよう。今からどこに行くか聞いてる?」
「聞いてない。誰も教えてくれないんだよ?航平ちゃんは知ってるのにズルくない?」
「俺もまだ知らないんだ。みんなの格好からすると、さらに分からなくなる……」
さっさと来いと言う結月さんでさえ、珍しくポニーテールをしており、何だかウキウキとしているので、機嫌が悪くなる前にとついて行くと、ひとつの魔法陣。
「みんな入ってくれ。全員飛ばす」
指示に従って魔法陣の中に入るとすぐに景色が変わり、奥の方には大きな観覧車。
「遊園地?」
「嬉しいだろ奏太」
「俺をいくつだと思ってるんだよ!」
「気にするな。一人一つずつこれを首から提げてくれ。ここは天満堂の商品が置いてある所だから、年間パスポートってのを貰ったんだ」
「結月さん、薬屋が遊園地って無理ありません?」
「何を言うか!ムーと奏太のポスターも貼ってあるぞ?ここの調理器具は天満堂製品だし、製菓会社とコラボしたクッキーとかのお土産も置いてある」
「ぼろ儲けですねぇ」
「当たり前だ!さて、まずはユーリたちのところに行くぞ。ルーカスとニコルももう居るはずだ」
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