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「おはようございます」
「ほらな?」
「ほらな?じゃない!もう大人しくしてて!」
「あのー」
「ごめんごめん。夏祭り以来だね。元気だった?」
「はい。今日は誘ってもらってありがとうございます」
「いいって。着替えに行こう。えーと、冬弥さん達は海って入れるんですか?」
「まぁ、膝くらいまでですかねぇ。那智は教えこまれたので泳げますよ。ね、那智」
「一応な。もう何十年も泳いでないから期待はすんな」
みんなで着替えて、わーい!と走っていきたいところだが、車椅子は浜辺では使えないので、航平におんぶしてもらって浜辺に立つ。
「はい、ラジオ体操!奏太さんも早く早く」
「冬弥さん、真面目に言ってます?」
「え?しますよね?」
何故かやる気満々の那智の掛け声で準備運動をし、浮き輪を腰までかけて海にドボン!
「気持ちいいー」
「雪翔奥のほうまで行くなよ」
「うん!」
「奏太さん泳げます?」
「ちょっとだけ。長くは無理かな」
「遠泳に行こうと思ってたんですけど」
「航平ちゃん泳げるの?」
「うん」
そういう航平の目線は浜辺。
それに釣られてみると、冬弥、那智、ノア、ルーカスがバケツに砂を詰めてなにかしている。
「ルーカスさん来てたんだ。ニコルさんは中かな?」
「奏太さんたち仲良いよね」
「仲はいいけど喧嘩ばっかだよ?家泊まってみる?もう凄いから!」
「え?いいの?行きたい!」
「夏休み中においで。ムーたちも喜ぶから」
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